ロシアン・ロックの
名盤



RED WAVE 4 UNDERGROUND BANDS FROM THE USSR



1986年/売り切れ/CD
SNC Records - 4018


1986年6月27日にロス・アンジェルスのインデペント・レーベルより
発表されたソビエトのロックを初めて西側に紹介した歴史的
オムニバス・アルバムです。

当時はミュージシャンだった23才のアメリカ人女性、ジョアンナ・
スティングレイが1984年に初めてソビエトに旅行した際にアクワリウム
のボリス・グレベンシコフと出会いその後、ソビエトのロック・ミュージシ
ャンとの親交を深めて行くうちにソビエトのロックを紹介するオムニバス・
レコードをグレベンシコフの協力の元、アメリカで発表する計画が持ち
上がります。

しかしながら、当時のソビエトではアクワリウムでもアマチュア、非合法
扱いされており、アルバムのための歌詞カードやテープなどはブーツ
やコートに隠してアメリカに持ち出された程でした。発売された2万5千
枚のレコードは瞬く間に売れ、西側のミュージシャン (デビット・ボウイ、
ブライアン・イーノ他)にも大きな反響を呼びました。

このアルバムが発売されて以降、ソビエト国内でも話題となり、アクワ
リウムなどのアルバムがソビエトの国営レコード会社、メロディア社から
正式に発表されるきっかけともなりました。

収録されているバンドはいずれもレニングラードのアクワリウム、
キノー、アリサ、 ストランニエ・イ−グリの4バンドです。
ストランニエ・イーグリはデードゥシュキ というバンドに変わりましたが、
ビクトル・ツォイの死によって伝説のバンドとなったキノーを除く
3バンドすべてが今でも現役で活躍しているというのは特筆しても
よいことだど思います。

さすがに音の方は古臭さ、安っぽさも目立ちますが、アクワリウムの
”ペーペル” でのセルゲイ・クリョーヒンのキーボードや酔いどれギタリ
スト、アレクサンドル・ リャーピンのギターなど、今聴いても新鮮な印象
は全く変わりません。キノーのビクトル・ツォイやアリサのコースチャの
歌声も、ある意味ではこの頃のものが一番威勢が良かったのかもしれ
ません。音源的には1枚もCD化されていないストランニエ・イーグリの
曲が貴重です。

ロシアのロックを初めて耳にする方には、全くお勧め出来ないCDです
が、キノーやアクワリウムのファンの方や、ソビエト時代の文化について
ご興味のある方には是非、おさえておいて頂きたいCDです。


MP3:アクワリウム、”ペーペル” Download

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